【おから図解Vol.2】豆腐を作るたびに生まれる、“おから”のゆくえ

豆腐を作るたびに、必ず出てくる「おから」。
でもその一部が、有効活用されずに捨てられているって知っていましたか?
Vol.1では、おからができるまでを紹介しました▼

【おから図解Vol.1 】大豆のもう一つの姿。「おから」ができるまでを徹底解剖!

~大豆から生まれる、もう一つの姿~ お豆腐屋さんで見かける「おから」ときどき、豆腐を買うと無料でもらえることもありますよねでもこの「おから」、いったいどのように…

今回は、「おからのその後」に注目します。

年間約66万tも発生するおから、その内訳は?

日本豆腐協会の資料によると、
大豆1㎏から約1.35㎏のおからができるそうです
つまり、日本では年間約66万tのおからが発生しています

その内訳はこちら▼

  • 飼料:65%
  • 肥料:25%
  • その他:10%
    • 産業廃棄物:5~9%
    • 食品用:1%以下

普段目にしないところでも、多くのおからは飼料や肥料として活用されています

食品として使われているのは、わずか1%以下

一方で、5~9%が産業廃棄物として捨てられているという現実も
また、食品として使われているのは、さらに少ないわずか1%以下です
なぜおからが食品として活用されにくいのか?主な理由は、

  • 水分が多くて腐りやすい
  • 加工・乾燥コストかかる
  • 小規模な豆腐屋さんでは、活用しきれないほどの量が出る

などの理由から、食品としての流通には課題があるようです

おからの加工品とは?

そんな中でも、おからの食品活用は少しずつ広がっています

  • 生おから:ポリ袋包装で販売され、スーパーなどで手軽に購入できます
  • 乾燥おから:長期保存が可能です
  • おからパウダー:さらさらとした粉末状で、お菓子やパンに活用しやすいのが特徴です
  • スイーツ:ケーキやクッキーなど、材料の一部をおからに置き換えて作られる商品も増えています

小さな選択が未来を変えるかもしれません

「おからって、実はおいしい」
そう感じる人が増えれば、需要が増え、企業も動きます
「もっと手軽に食べたい」
そんな声が増えれば、加工技術や流通コストも改善されるかもしれない

これは、夢物語かもしれません
でもーー
おからを食べるという小さな行動が、未来の食品ロス削減につながるかもしれません

この図解を見た今日だけでも、
おから料理、試してみませんか?

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