【図解】マヨネーズはなぜ分離しない?日常に隠された科学を簡単解説!

フレンチドレッシングは、振ってもしばらくすると油と水に分かれますよね?
コンロの油汚れも、水だけだとなかなか落ちません
それなのに、マヨネーズは卵とお酢と油でできているのに、なぜか分離しない…
不思議だと思いませんか?
今日はそんな日常に隠された「水と油の不思議な関係」=乳化について、図解とともにやさしくご紹介します
水と油は混ざらない

コンロの油汚れを水だけでふき取るのは、とても大変です
ドレッシングは、お酢(+調味料)と油で2層に分かれているものをよく見かけます
水は水同士、油は油同士で集まる性質があるためです
どんなに混ぜても、時間が経てば、水と油に分離してしまいます
普段何気なく見ているこの現象、実は私たちの生活に欠かせない「ある科学」で解決されているんです!
仲介役「乳化剤」の登場!

そこで登場するのが、今回の主役「乳化剤」です
乳化剤が水と油の架け橋になることで、マヨネーズのようにお酢と油が混ざることができます
乳化剤は、水と仲良くなれる部分と油と仲良くなれるの両方を持っています
この特別な構造のおかげで、乳化剤は水と油をうまく繋ぎ、小さな粒にして、均一に混ぜてくれます
この混ざりあわないものが均一に混ざり合う現象こそが、「乳化」です
実は乳化には大きく2つのタイプがありますが、これはまた別の機会に…
これも「乳化」のチカラ!

図解では、4つの例も紹介しました。
マーガリン:バターと似ていますが、実は油の中に水が乳化のおかげで混ざり合って作られています
ガナッシュ:チョコレート(カカオバターなどの油)と生クリーム(水分)を混ぜて作る、なめらかなガナッシュも、乳化の力でできています
洗剤:油汚れが水で流せるのは、洗剤が油汚れを乳化させて、水となじみやすくなるためです
化粧品:クリームや乳液などにも、乳化の技術が使われています
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図解制作:Food Visual Lab
© 2025 Food Visual Lab|CC BY-NC 4.0
参考文献:「食品加工貯蔵学」東京化学同人
May 2025


